水道管の老朽化問題
水道は私たちの生活に不可欠なインフラであり、供給を支える水道管の健全性は公衆衛生や日常生活に直接関わる重要な問題です。
しかし、日本各地で水道管の老朽化が社会問題となっています。
5月10日 大阪市城東区で水道管が破裂し道路に水があふれているとして、消防などが出動し対応にあたっています。
周囲は交通規制も行われているということです。
城東区東中浜5丁目付近で午前7時14分ごろ、「道路から水があふれています」と消防に通報がありました。
消防によりますと、けが人はいないということですが、消防車3台が出動し対応にあたっているということです。
水は地中からあふれ出ていて、小学校周辺の道路が冠水しているということです。
大阪市水道局によりますと、500ミリの水道管が破裂したということです。
また、周辺の住民から「水の濁りがある」との問い合わせが多数入っているとしています。水道局は濁りは夕方まで出る可能性があると案内しているとしています。
(MBSニュースより引用)
ニュースのように現在いたるところで水道管の破裂やそれに伴う地盤沈下なども発生しています。
水道管の老朽化は、長年の使用とメンテナンス不足によって進行します。
これが原因で発生する水漏れや断水は、住民の日常生活に甚大な影響を及ぼし、経済活動にも悪影響を与えます。
さらに、老朽化した水道管の維持・更新には莫大なコストがかかり、地方自治体の財政を圧迫しているのが現状です。
厚生労働省の報告によると、2020年3月末時点での基幹管路の耐震適合率は全国平均で40.9%に留まっています。
特に、地方部では耐震化が進んでおらず、地震発生時の被害が懸念されています。
全国の水道管総延長は約72万キロに及びますが、老朽化率は年々上昇しており、2018年度末には17.6%に達しました。
一方で、更新された水道管の割合は低下しており、現在のペースでは全ての管を交換するのに約140年を要する計算です。
いつどこで起こるかわからない水道管破裂。災害時の備えにもなりますので、飲料水も3日分程度はストックできるようぜひ心掛けてください。